医療事故と医療過誤について

１．医療事故と医療過誤

厚生労働省によると、医療事故とは「医療に関わる場所で医療の全過程において発生する人身事故一切を包含し、医療従事者が被害者である場合や廊下で転倒した場合なども含む」とされます。このように、医療事故という表現には「過失のある」医療事故という意味は含まれません。「過失のある」医療事故は、一般には医療過誤といいます。

２．民事医療訴訟の発生件数

裁判所によれば、平成28年度の民事医療訴訟件数は878件/年でした。訴訟に至らない保険会社への新規の医療クレームはそれよりもはるかに多く存在します。

３．医事紛争（医療事故・医療過誤の発生から民事医療訴訟まで）の解決に向けて

医療訴訟は患者のみならず、関わったすべての医療者に深い傷跡を残します（second victim）。弊所では、これまでの臨床・法務の経験とそこから得られた知見を活用して、事案の適切解決を目指します。