医療訴訟について

１．民事医療訴訟と刑事医療訴訟

民事医療訴訟は1990年代に入り、増加傾向にありました。そのような中、1999年に発生した肺がんと心臓弁膜症の患者を取り違えた事件と関節リウマチの患者に誤って消毒薬を誤注射した事件をきっかけに医療不信が進行し、民事医療訴訟数は激増しました。その後、民事医療訴訟数はいったん減少に転じましたが、近年、再び漸増傾向にあります。

刑事医療事件も民事医療事件と同様、1999年を境に病院等からの捜査機関への届出数及び立件送致数は増加しました。しかし、医療への警察権力の介入に対する批判などにより、近年は減少しています。

２．紛争への対応

医療事故が紛争化した場合には、法律家と協力して解決に当たることが必要不可欠です。当事務所は高等教育に参画していることもあり、文献検索とその解釈にも慣れています。医療機関と協力して、ベストな解決に向けて努力しています。